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    80年前の「室戸台風」はすごかったみたい

    今から80年前の昭和9年(1934年)の9月21日にきた室戸台風。中心気圧912hPa、最大瞬間風速は60m以上だったそう。
    現在接近中の台風19号は12日22時45分発表の情報で中心気圧970hPa、最大瞬間風速は50m。

    室戸台風(むろとたいふう)は、1934年(昭和9年)9月21日に高知県室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を中心として甚大な被害をもたらした台風。記録的な最低気圧・最大瞬間風速を観測し、高潮被害や強風による建物の倒壊被害によって約3000人の死者・行方不明者を出した。

    枕崎台風(1945年)、伊勢湾台風(1959年)と並んで昭和の三大台風のひとつに数えられる。(室戸台風 – Wikipedia より)

    大津市では死者12名、重傷者27名、軽症者182名、家屋全壊131戸で、被害総額は約66万4000円で現在の貨幣価値に換算するため700倍すると4億6480万円ほどに。

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    wikimediaより)
    室戸台風の突風を受けた電車が瀬田川の橋の上で転倒。対向線路の橋に寄り掛かったので転落(水没)はしなかったみたい。この事故を機に、風速計が設置されて防風設備の研究が進められたそうです。

    東海道本線草津駅 – 石山駅間(現在の瀬田駅 – 石山駅間)の瀬田川橋梁上を徐行運転していた下り急行列車(11両編成)が室戸台風の強風により脱線。3両目以降の9両の客車が橋梁上に転覆し、11名が死亡、202名が負傷した。(東海道線瀬田川鉄橋急行列車脱線転覆事故

    約500名の乗客を乗せた東京発下関行急行で、機関車と郵便車を除く客車8輌と食堂車1輌が横転。瀬田川鉄橋は9月21日に起きた事故の3日後の9月24日夜に単線運転で運転再開。9月30日に徐行運転で上下線運転再開、10月18日に通常運転に戻ったそうです。

    堅田の浮見堂が倒壊。

    先代の堂は昭和9年(1934年)に室戸台風によって倒壊、現在の堂は昭和12年(1937年)に再建されたものである。室戸台風の直後に竜巻も近くで発生している。(満月寺浮御堂 – Wikipedia

    浮見堂は堅田町、堅田観光協会、地元の有志の方々の尽力で再建され、昭和12年(1937年)5月15日に落慶法要が営まれたそうです。当時の堅田は「堅田町」で、昭和42年(1967年)に瀬田町と一緒に大津市に合併してます。

    さらに台風の翌日には堅田沖に竜巻が発生。大津市歴史博物館ホームページに写真が。
    LINK:室戸台風の竜巻(堅田沖・昭和9年)|大津の古写真|大津市歴史博物館

    この他にも、長安寺、三尾神社拝殿などが全壊したそうです。

    三井寺の観音堂裏山から新羅善神堂の森林が幅220m、長さ2.2kmに渡って倒れる被害も。地図ではこの辺りかな。三井寺(園城寺)勧学院奥にあった名木「三尾の大杉」も倒れたそう。

    室戸台風は大津市史に残る台風だったようです。

    関連リンク
    昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? :日本銀行 Bank of Japan
    室戸台風の竜巻(堅田沖・昭和9年)|大津の古写真|大津市歴史博物館
    参考文献
    大津市歴史博物館市史編纂室(1999)「図説 大津の歴史 下巻」

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