県内初開催!「リノベーションスクール大津」の公開プレゼンテーションに行ってきた

    2018年10月26~28日の三日間に行われた「リノベーションスクール大津」。
    最終日に旧大津公会堂3階で行われた公開プレゼンテーションに行ってきました。

    リノベーションスクールとは

    2011年に北九州市で始まったリノベーションスクールは、空き物件や空き店舗といった地域に眠る建物を題材にして、周辺エリアの価値も高めるような事業を、まちづくりの第一線にいる講師たちと一緒に考える実践的なスクールです。いまでは全国50以上の都市で開催されているイベントで、これまでの参加者は4000人を超えるそう。

    今回のリノベーションスクール大津は「大津宿場町の未来を考える」というテーマで、工務店の方・主婦・観光プロデューサー・内装コーディネーター・グラフィックデザイナー・ウェブデザイナー・学生などなどの24名が参加。A・B・Cの3つのユニットに8名ずつ分かれ、それぞれのユニットを講師となるユニットマスターとサブユニットマスターの2名がサポート。対象となった大津市長等エリアにある3つの物件をどう活用するかのプランを3日間でまとめ、最終日に物件オーナーに向けた公開プレゼンテーションが行われました。

    大津と同じ日に第7回目を開催した和歌山市では、これまでに農園レストラン和歌山城のお堀が見えるバーなど、17ほどのプランが実現しているようです。

    今回のリノベーションスクール大津はYoutubeでのライブ配信がなかったため、発表されたプランを文字で簡単に簡単に紹介。

    ユニットA 全力ボックス

    小学校が終わったあとに行く『学童』がつまんない、行きたくないと言う子供が結構いる。子供に「なんでママ働いてんの?」と言われたことも。でも、ママは働きたいと思っていたり、働かないといけなかったりする。また、学童は小学3年生までしか入れないため、4年生以降は居場所がなくなってしまう。

    そんな子供が「今日も一日楽しかった」と言ってくれる学童にリノベーションし、子供たちがやりたいことを全力で遊べる放課後の場所をまちぐるみで作りたい。地域の人も巻き込んで、近所のお年寄りに親でも教えられない昔の遊びを教えてもらって体験できるようなこともできれれば。建物をリノベーションする過程で、壁を壊したりペンキを塗ったりする集客イベントもやりたい。

    発表の後、オーナーさんは「こんなに変わるんだなとびっくりした。」と話されていました。

    元スナックだった建物。前面をガラス張りにし、もともとあったミラーボールを活かすデザインに。

    ユニットAはユニットマスターは藤岡俊平さん、サブユニットマスターは大津市在住の牧貴士さんが担当されました。

    ユニットB ママが気兼ねなくいける場所に

    「パパは今日も飲み会かー」→「私だって飲みに行きたい!」
    日頃、ママは「母であるべき」というプレッシャーを受けている。そんな女性がママの鎧を脱いで楽しめる場所があればいい。

    以前は飲食店だった建物を子育てママが気兼ねなく飲み歩けて、ママがパパから「いってらっしゃい」と快く送り出される場所になるように、1階は女性が一人でも気軽に入れるバーに、2階は女性が秘め事をとことん話し合える場所にリノベーション。かつては男性が楽しむまちだったエリアを、ママが楽しめるまちにしたい。

    1階は(心が)イケメンなコンシェルジュが話を聞いてくれるバーに。

    ユニットBはユニットマスターは倉石智典さん、サブユニットマスターは水口貴之さんが担当されました。

    ユニットC CROWON Lab. クラウン・ラボ

    習いたい習い事1位の『プログラミング教室』にリノベーション。商店街を実験の場として活用し、問題解決能力も育める場所にする。メインターゲットは小学生で、小学生が商店街に入ることで新しいコミュニケーションが産まれるかもしれない。「こんなん作ってよ」と言われる商店街にしたい。このプログラミング教室がきっかけになり、他にもデジタルミュージックや動画制作などの教室にも来てもらえたらいい。

    プログラミング教室のほかにキャッシュレス化サポートといった商店向きのコンサルティングや、高齢者の暮らしをサポートするためPC・スマホ相談も受け付ける。将来は子供たちが「自分で考え」「自分で育てる」商店街にしたい。

    こどもたちが集まるデジタル×アナログ商店街にしたい。

    ユニットCはユニットマスターを岸本千佳さん、サブユニットマスターを竹岡寛文さんが担当されました。

    プレゼン後

    3つのユニットがプレゼンを終え、越市長は「Aは民間の児童クラブは手が挙がるところが少ないのでぜひ実現してほしい。Bは女性が集まる場所なら私も行きたいし、どんなお酒が出るのか気になります。Cはプログラミングは2年後に必修化されるので、このタイミングは需要が高いし将来の子供たちのためになる。3つともわざわざ出かける意味のある場所で、3つともすぐにでも実現してほしい。」と、感想を話されました。

    スクールマスターの青木純さんは「(宿場町構想について)宿はもうできている。宿を作り続けるよりも、まちなかの日常を豊かにすることの方が今の時点では大事だと思う。住んでる方々が楽しそうに過ごしている日常がないと、外から来た人も楽しめない。なので、今回は『日常を作ること』にフォーカスした。(長等・中央・逢坂の)小学校が3つまたがってるエリアだからこその、今の地域をよりよくする提案をしてくれたと思う。」と話されました。

    最後にそれぞれのユニットに市長から修了証書が授与されました。

    題材となった物件のオーナーには感謝状が贈られました。物件がないと開催できないイベントです。

    今回の「リノベーションスクール大津」は応募者多数で、選考の結果、辞退してもらった方が多数いたそうです。

    リノベーションスクールのYoutube動画をBGMにして作業してた時期があったので、今回大津で開催されたリノベーションスクールは個人的に今年一わくわくするイベントでした。「第2回リノベーションスクール大津」の開催を期待してます。

    関連リンク
    リノベーションスクール@大津 – ホーム
    ReReRe Renovation!
    リノベリング – YouTube

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