過去の大津の【今日】の出来事を紹介します。
1979年2月13日(昭和54年)
大津市と西ドイツのヴュルツブルク市が親善都市の共同宣言書に調印する 『市政概要』
当時は西ドイツ、現在はドイツ連邦共和国のバイエルン州北部にあるヴュルツブルク市と大津市が親善都市になった日。
ヴュルツブルク出身の詩人で作家のマクス・ダウテンダイ(Max Dauthendey:1867-1918)の1910年発行の著書「Die acht Gesichter am Biwasee(琵琶湖八景)」の縁で親善都市になったようです。マクスは世界一周旅行中の1906年(明治39年)5月1日に大津の三井寺の観音堂・唐崎の松などを訪れ、琵琶湖疏水の船で京都へ日帰りしたみたい。その1日の滞在と歌川広重の「近江八景」をヒントにして、作品を書き上げたそうです。
ドイツ語で書かれた8つのファンタジーな愛の物語は日本語に訳され、『近江八景の幻影』(2004年・2015年改訂版)として出版されています。調べてみると大津市立図書館に置いてあるので、興味のある方はぜひ。
大津市の公式サイトで「提携までの過程、現在の交流」が紹介されています。
LINK:姉妹都市・友好都市/大津市
CLAIR(一般財団法人自治体国際化協会)では姉妹自治体優良事例紹介として、ヴュルツブルク市と大津市の交流が紹介されています。
LINK:姉妹自治体優良事例紹介 – 姉妹交流活動の参考事例
ヴュルツブルクには「大津通り(Otsustraße:オス通り)」があり、大津市には「ヴュルツブルク通り」と、由美浜にはドイツ技術士が来日して建てた「ヴュルツブルクハウス」があります。「ヴュルツブルクハウス」はドイツレストラン「ヴュルツブルク」として活用されています。
関連リンク
■ヴュルツブルク – Wikipedia
■八亀徳也(2002)マックス・ダウテンダイ『琵琶湖八景』管見 ―文学性と絵画性と―(PDF)
■河合良三(2023)文学的トポスとしての大津と宮津 : 二人のドイツ人作家、ダウテンダイとケラーマンから(PDF)
■大忠堂
└■杣人のBlog
その他の今日の出来事
1986年-大江4丁目に東消防署庁舎が完成
1131年-延暦寺が「起請六カ条」を定めて僧兵の乱行をいましめる
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