大津市が『坂本城の三の丸のものとみられる石垣と堀』の国史跡指定をめざすみたい

    大津市が大津市下阪本3丁目で発掘された『坂本城の三の丸のものとみられる石垣と堀』について、国の史跡に早期に指定されるよう取り組んでいくそうです。

    大津市長が2月20日の令和6年2月通常会議で説明しています。
    以下は、通常会議の動画から自動文字起こししてちょっと手直ししたもの。誤字などあるかも。

    佐藤市長:
    次に坂本城跡についてであります。
    昨年10月から実施しております発掘調査において、
    三の丸のものと見られる石垣と堀が確認されました。
    幻の城と呼ばれているように、
    明智光秀公が築いた坂本城に関する遺構が確認されるのは、
    昭和54年度の調査以来であり、
    数多くの歴史文化遺産を有する本市にとっても、
    今回の発掘調査の成果は歴史的な価値が高く、
    今を生きる私たちの責任において、
    後世に伝えていくべき貴重な財産であると評価しております。
    このためすでに当該土地における開発許可は出されてはいるものの、
    本市から事業者に対して工事計画の中止を要請しておりましたが、
    このほど開発許可の廃止を届け出ることについて、
    大筋での合意に至ったところであります。
    文化財を保存することに深いご理解をたまわりました、
    株式会社三王不動産流通様に心から感謝申し上げます。
    今後事業者の協力の元で、市において周辺の調査を進めるとともに、
    文化庁と協議を重ね、まずは国による早期の史跡指定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

    録画配信|大津市議会会議名:令和6年2月通常会議(2月通常会議 第1日目))4:20あたりから

    なお、2月に現地説明会があった発掘現場は、現在は立入禁止になっています。
    大津市の公式サイトには『発掘調査現場および周辺私有地への無断の立ち入りは、ご遠慮ください。』と案内がでていました。
     LINK:坂本城跡発掘調査現場は見学することができません/大津市

    石垣などが見つかったのは地図ではこのあたり
    坂本城跡発掘調査現地説明会資料より。今回の発見で、今まで考えられていた縄張りより小さくなるかもしれないそう。
    現地説明会の整理券配布の行列(JR比叡山坂本駅前の石積みの郷公園)

    2024年2月10~11日に開催された「坂本城跡発掘調査現地説明会」には、全国各地から2000人ほどが参加。初日450人・2日目600人の定員はありましたが、なんとかして、多くの方が現地で見られるようにしたみたいです。

    現地説明会で配布された資料は、大津市サイトで公開されています。
     LINK:発掘調査現地説明会を実施しました/大津市
    現地説明会会場で販売されていた「発掘された大津の歴史」などの冊子は、大津市歴史博物館で購入可能。
     LINK:図録|刊行物・グッズ|大津市歴史博物館

    今回の発掘調査は、住宅地をつくる前に、道路になるところを発掘調査させてーと掘ってみたところ、石垣や堀がでてきて大発見となったそうです。

    坂本城や現地説明会については、公益財団法人日本城郭協会公認のお城を知って、巡って、つながるサイト「城びと」の記事がオススメ

    Youtubeには現地説明会の動画をアップされてる方が。当日の現地の様子が気になる方は、こちらも視聴してみてください。

    明智休兵衛」さんの『坂本城「明智光秀の城」現地説明会』

    いるかも お城」さんの『令和の大発見!坂本城跡発掘調査現地説明会へ行ってきました』

    大津市滋賀里1丁目にある「大津市埋蔵文化財調査センター」では、緊急ミニ企画「坂本城跡」展が開催されています。5月31日まで。土日祝日は閉館しているのでご注意。
     LINK:緊急ミニ企画「坂本城跡」展を開催します/大津市

    関連リンク
    文化財保護課/大津市
    埋蔵文化財調査センター/大津市
    明智光秀の坂本城石垣を保存へ 異例、開発中止で業者合意 – 日本経済新聞


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